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O-RUSHテクニカルセンターのスタッフが、ファクトリーの最新情報をお届けします。

【DS3 ダークサイド】走行中にエンジンが止まる?油圧警告の原因と「湿式タイミングベルト」の落とし穴|大阪市西淀川区

  • 20 時間前
  • 読了時間: 5分

DS3 ダークサイドと歩む、個性が際立つカーライフ

独自のテクスチャー塗装「シャークグレー」を纏い、圧倒的な個性を放つDS3 ダークサイド。

3Dプリント技術を駆使した内装など、まさに唯一無二の存在感を放つこの一台は、都会の街並みから郊外のワインディングまで、走る喜びと所有する誇りを感じさせてくれます。 

しかし、その洗練されたスタイルとは裏腹に、心臓部であるエンジンには定期的なメンテナンスを必要とする繊細な機構が隠されています。 

もし、走行中に突然エンジンが止まるような事態が起きたとしたら、それはDS3が発している重大な警告かもしれません。


走行中のエンジン停止と「油圧警告」の恐怖

今回、O-RUSHにご相談いただいたDS3 ダークサイドの症状は、非常に深刻なものでした。

 「普通に走っている時は問題ないが、追い越しなどでフル加速をすると、突然メーターに油圧警告灯が点き、そのままエンジンが止まってしまう」という内容です。 

幸いなことに、停止後にすぐ再始動は可能でしたが、走行中のエンジン停止は一歩間違えれば重大な事故に繋がりかねません。

診断機を接続したところ、コンピューターには「エンジン油圧回路:エンジン油圧が最小限界値を下回る」という記録が残っていました。 

これは、エンジン内部を潤滑・冷却するためのオイルが、必要な場所へ十分な圧力で届いていないことを意味しています。


原因は「湿式タイミングベルト」の劣化と剥離

DS3に搭載されている1.2L PureTechエンジンには、世界的に珍しい「湿式タイミングベルト」という機構が採用されています。 

これは、通常は乾いた状態で回転するタイミングベルトを、エンジンオイルに浸かった状態で駆動させるシステムです。 静粛性や摩擦低減に寄与する一方で、このシステムには特有の弱点があります。


オイルフィラーキャップから見える真実

O-RUSHのメカニックが、エンジンオイルの注ぎ口(オイルフィラーキャップ)から内部を覗き込んだところ、タイミングベルトの表面に無数のひび割れと劣化が確認されました。 

湿式ベルトはオイルに浸かっているため、オイルの管理状態や経年劣化によって、ベルトの表面(ゴム)が徐々に剥がれ落ちてしまうのです。


ストレーナーを塞ぐ「ゴムカスの山」

剥がれ落ちたベルトのカスはどこへ行くのでしょうか。 

それはエンジンオイルとともにオイルパンへと流れ落ち、オイルを吸い上げる入り口である「オイルストレーナー」に溜まってしまいます。 

通常走行時はわずかな隙間からオイルを吸えていても、フル加速をして大量のオイルが必要になった瞬間、ストレーナーに詰まったゴミが抵抗となり、油圧が急降下します。 

その結果、コンピューターがエンジンの焼き付きを防ぐために、強制的にエンジンをストップさせていたのです。



エンジンオイルストレーナー
エンジンオイルストレーナー


O-RUSHによる根本解決:オイルパン清掃と予防整備

今回の修理では、まずオイルパンを脱着し、ストレーナーにびっしりと詰まっていたゴムカスを徹底的に除去いたしました。 

これによってオイルの通路が確保され、油圧警告とエンジン停止の症状は改善されました。

しかし、ストレーナーを掃除しただけでは、原因である「劣化しているタイミングベルト」はそのままです。 

ベルトがボロボロの状態であれば、清掃してもまたすぐにゴミが溜まってしまいます。

 O-RUSHでは、これからも長くDS3を楽しまれるオーナー様へは、清掃と同時にタイミングベルトそのものの交換を強くおすすめしております。



DS3のエンジントラブルを未然に防ぐためのチェックポイント

DS3の心臓部を守り、突然のトラブルを回避するために、以下のポイントを定期的にチェックしましょう。

  • オイルフィラーキャップからベルトを覗く: 懐中電灯などで注ぎ口からベルト表面をチェックしてください。背面にひび割れがあったり、毛羽立っていたりしたら即交換のサインです。

  • オイル交換のスパンを短くする: 湿式ベルトにとってオイルの劣化は天敵です。メーカー推奨距離よりも早め、例えば5,000kmごとの交換がベルトの寿命を延ばします。

  • オイルの「グレード」を厳守する: このエンジンには専用の規格に適合したオイルが必須です。不適切なオイルはベルトの溶解・剥離を加速させます。

  • 油圧警告灯を一瞬でも見逃さない: 加速時に一瞬だけ赤い警告灯が点いた場合、それはストレーナーが詰まり始めている兆候です。「気のせい」にせず、すぐに点検を受けてください。

  • 定期的なストレーナー確認: ベルト交換の時期(走行距離や年数)に達していなくても、オイルパンを剥がして内部を清掃する「デトックス」は非常に有効な予防整備です。



O-RUSHで愛車の輝きと信頼を取り戻す

DS3 ダークサイドは、その希少性と美しさから、いつまでも大切に乗り続けたい一台です。 

湿式タイミングベルトの問題は、正しい知識と適切なタイミングでのメンテナンスさえ行えば、過度に恐れる必要はありません。

「最近、加速が鈍くなった気がする」「警告灯が一瞬点いた」といった不安があれば、DSの特殊な機構を知り尽くしたO-RUSHへお任せください。 

私たちは、オーナー様がこれからも安心してその独特な世界観を楽しめるよう、プロの技術で愛車を完璧にサポートいたします。




お問い合わせ

O-RUSHベイサイド大阪サービス

大阪市西淀川区中島 2-6-38

10:00〜18:30(定休日:火曜日)

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